マッチョでワイルドなサンタ映画『レッド・ワン』
11月8日(金)より全国公開の映画『レッド・ワン』は、誘拐されたサンタクロースを救い出すため、数百年にわたってサンタ一筋で生きているマッチョなサンタ護衛隊長カラムと、無責任な追跡者(トラッカー)のジャックが手を組むというファンタジーアクション・コメディです。
誰もが知っている「サンタクロース」をテーマにした作品は、アニメも含め結構多い。サンタクロースが何者かに誘拐されて大騒ぎが起こるというのは『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(1993年)っぽいですが、むしろ近いのはサンタ映画とバイオレンス・アクションをミックスさせた異色コメディ『バイオレント・ナイト』(2022年)でしょうか? しかし本作は、いわゆる“サンタもの”にヒーロー・アクション映画の要素を加えたところが新鮮です。
ブラックアダムとキャプテン・アメリカ、奇跡の共演?
というのも、まずはキャスティングに注目。カラムをドウェイン・ジョンソン、ジャックをクリス・エヴァンスが演じています。そう、「ブラックアダムとキャプテン・アメリカ」が共演しているわけです。他にも、秘密阻止区MORAの長官ゾーイに『シャザム!~神々の怒り~』(2023年)のルーシー・リュー、そしてサンタクロース役にはスパイダーマン映画でジェイムソン編集長を演じてきたJ・K・シモンズと、アメコミ映画でお馴染みのキャストで固められています。
そして設定の面でも、昨今のアメコミ・ヒーロー映画に通じる面白さがあります。まずサンタクロースや伝説・神話の世界を密かに守るMORAという秘密組織が活躍しますが、これは映画『ヘルボーイ』シリーズ(2019年ほか)に登場する超常現象調査防衛局(BRPD)を彷彿させます。登場する妖怪や魔物も、どこか『ヘルボーイ』に通じるものがありますね。
『レッド・ワン』
クリスマス・イブの前夜、コードネーム"レッド・ワン”のサンタクロースが誘拐された!
クリスマスを取り戻すため、子供たちの笑顔のためなら何でもする心優しいサンタクロース護衛隊長・カラム(ドウェイン・ジョンソン)は、世界一の追跡者にして賞金稼ぎのジャック(クリス・エヴァンス)と手を組み、サンタ救出に向けて世界中を飛び回ることに。しかし、彼らの前に立ちはだかる誘拐犯は、サンタの力を利用してある恐ろしい計画を企てていた―。
果たして、二人はクリスマスまでにサンタクロースを救出できるのか!?
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監督:ジェイク・カスダン(「ジュマンジ」シリーズ)
出演:ドウェイン・ジョンソン(「ワイルド・スピード」シリーズ、『ブラックアダム』)
クリス・エヴァンス(「アベンジャーズ」シリーズ)、ルーシー・リュー(「チャーリーズ・エンジェル」シリーズ)、J・K・シモンズ(『セッション』)
キアナン・シプカ、ボニー・ハント、クリストファー・ヒヴュ、ニック・クロール、ウェスリー・キンメル
制作年: | 2024 |
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2024年11月8日(金)より全国公開