• BANGER!!! トップ
  • >
  • 新着ニュース
  • >
  • 「ほぼセリフなし」なのに吹替は有名歌舞伎役者!な漂流サバイバル劇『オール・イズ・ロスト~最後の手紙~』

「ほぼセリフなし」なのに吹替は有名歌舞伎役者!な漂流サバイバル劇『オール・イズ・ロスト~最後の手紙~』

「ほぼセリフなし」なのに吹替は有名歌舞伎役者!な漂流サバイバル劇『オール・イズ・ロスト~最後の手紙~』
『オール・イズ・ロスト~最後の手紙~』©2013All Is Lost LLC
1 2

なぜ秋に増える? 海の事故に要注意

今年の夏から数ヶ月のあいだに「海で漂流」「◯◯ぶりに救助」といったニュースが立て続けに報じられている。いまだ行方不明であったり、残念ながらすでに亡くなられていた方もいた。そんな中、大きな驚きと共に報じられたのが「極寒のオホーツク海で67日間も漂流していた」という40代のロシア人男性だ。

言わずもがなオホーツク海は北海道の上の方にぽっかりとある海で、東アジアではもっとも寒い海の一つ。この男性は2週間ぶんの食料を積んだ小型船で8月9日に出港し、10月15日に救助された。計3名が乗っていたが助かったのはこの方だけで、100キロあった体重は50キロ(!)まで減っていたという……。

海の事故は9~11月がもっとも多いそうだ。これは船舶(沖釣り)でも海浜(マリンレジャー)、および堤防釣りでも同様で、つまり海中温度が低くなる秋はとくに注意が必要になる。天候の変化を事前に把握しておくことや救命胴衣の着用、単独行動を控えたりといった対策はもちろん、とにかく油断しないことが重要なのだろう。

『オール・イズ・ロスト~最後の手紙~』©2013All Is Lost LLC

大海原にポツンと一人、どうする?

たとえば山間部の地方都市では今秋、「きのこ狩りの最中に滑落、遭難」といった事故も多発している。しかし、食料・水源になるものが周囲にあり、かつ自力で人里に降りてこられる可能性のある陸上と比較して、大海原での遭難は絶望感が段違いだ。当然ながら精神的な負担も大きく、「生きて帰る」という強い意志を保ち続けること自体が困難となる。

そんな<極限状態>に陥ってしまったとき、人は何を考え、どう行動するべきなのか? 当時70代後半だった名優ロバート・レッドフォードが主演する映画『オール・イズ・ロスト~最後の手紙~』(2013年)は、大海を漂流することになった初老の男性が人生を振り返り、そして自問自答を繰り返すという、超・内省的なサバイバル・ヒューマンドラマだ。

『オール・イズ・ロスト~最後の手紙~』©2013All Is Lost LLC

次ページ:ほぼ台詞なし!その吹替を務めたのは誰?
1 2
Share On
  • Twitter
  • LINE
  • Facebook