『ランボー』シリーズがスクリーンに復活!
言わずと知れた大名作『ランボー』シリーズ3作の「4Kレストア版」が、10月25日(金)より新宿ピカデリー他にて全国公開となる。
かつてテレビ放送されていた“洋画劇場”などを観まくっていた世代にとっては、避けて通るほうが難しい『ランボー』シリーズ。しかし、もしかすると若い世代の映画ファンはシルヴェスター・スタローンという名優の存在こそ知っているが、『ランボー』は殿堂入りクラスの名作だからこそ、観逃してしまっているかもしれない。
そんな『ランボー』初心者にも、もちろん熟練の『ランボー』者にもオススメしたいのが、この<『ランボー』トリロジー4K>だ。1982年に『ランボー』が日本で公開されてから、約42年。スクリーンにあの男が、しかも4Kで帰って来る!
争いが争いを呼ぶ未来を予言? 伝説のシリーズ3作が一挙上映
<『ランボー』トリロジー4K>で上映されるのは、『ランボー 4Kレストア版』、『ランボー/怒りの脱出 4Kレストア版』、『ランボー3/怒りのアフガン 4Kレストア版』の初期3作の4Kレストア版だ。
日本公開時、伝説的な熱狂を巻き起こした『ランボー』(原題『FIRST BLOOD』)。シルヴェスター・スタローン演じる、無敵の筋肉鎧を身につけながらも負の精神的側面を併せ持つベトナム帰還兵<ジョン・ランボー>の孤独な闘いを、誰もが湧き出るアドレナリンと共に固唾を呑んで見守った。リアルタイムで劇場鑑賞した人は、アクションの興奮や拠り所のない哀しみなど様々な感情を抱え、そして“凄まじい映画を観てしまった”と呆然としつつ劇場を後にしたはずだ。
原題も『RAMBO』となった1985年の第2作『ランボー/怒りの脱出』は、ベトナムに舞い戻ったランボーが捕虜となった米兵を救出するというストーリー。前作では戦争の亡霊に苦悩する姿を描いたが、本作ではベトナム軍と支援するソ連軍と闘うという構図に。上半身裸でマシンガンを乱れ打ちするランボーのイメージも本作によって確立された。
そして第3作『ランボー3/怒りのアフガン』(1988年)は、くしくもソ連軍がアフガニスタン侵攻から撤退したのとほぼ同じタイミングで公開された。ソ連軍に捕らえられた元上司のトラウトマン大佐を救うため単身アフガンに向かったランボーが、敵を相手に無双するという展開。劇中でランボーは「アフガン人は負けない」と称賛するが、のちにアメリカも同地から撤退することになる。一体ベトナムで何を学んだのかという疑問や大国が作り出す“悪”の変遷など、とにかく見どころ満載の作品だ。