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「キャラクター性、空気感、全部が良い」今最もスクリーンに愛される“旬”な俳優・山本奈衣瑠の魅力とは?『ココでのはなし』

「キャラクター性、空気感、全部が良い」今最もスクリーンに愛される“旬”な俳優・山本奈衣瑠の魅力とは?『ココでのはなし』
『ココでのはなし』©︎2023 BPPS Inc.

都会の喧騒に佇むゲストハウス「ココ」を舞台に、住み込みバイトの詩子と「ココ」に集う人々の交流と愛おしい日々を綴った映画『ココでのはなし』が、11月8日(金)より公開される。このたび、主演・山本奈衣瑠の本編出演シーンが解禁となった。

今を切に生きる人々に贈る、珠玉の物語

「第39回ワルシャワ国際映画祭」でのワールドプレミア上映を皮切りに、インディ映画では異例となる10以上の海外の映画祭で上映され、市井の人々への温かい眼差しと美しい映像で世界中で高い評価を得た本作が、ついに待望の日本公開される。

主人公の詩子には、『猫は逃げた』(今泉力哉監督)で注目を浴び、2024年は『走れない人の走り方』(蘇鈺淳監督)、『SUPER HAPPY FOREVER』(五十嵐耕平監督)と主演・メインキャスト作が続く山本奈衣瑠。若者たちの心の拠り所となる泉さんを日本映画界を牽引してきた吉行和子が演じ、小柄な身体で纏う風格とチャーミングな役どころで魅了する。さらに、俳優として多くの作品に出演し『DitO』で監督デビューを果たした結城貴史、『MONDAYS』(竹林亮監督)、『Cloud クラウド』(黒沢清監督)など話題作への出演が続く三河悠冴、映像や舞台を中心に活躍の場を広げる生越千晴、そして多芸多才で愛されるモト冬樹など、世代を超えて才能あふれる演技人が集結した。

そして、注目のキャストと珠玉の物語を世界に送り出したのは、18歳から独学で映画制作の道に入ったという、現在31歳の新鋭監督・こささりょうま。長編デビュー作となる本作では、これまでMVやドラマで培った手腕で、今を切に生きる人々の機微と営みを丁寧に紡ぎ出す。

『ココでのはなし』©︎2023 BPPS Inc.

今最もスクリーンに愛される“旬”な俳優・山本奈衣瑠

都会の喧騒に佇むゲストハウス「ココ」に住み込みで働く詩子(山本奈衣瑠)が、元旅人でオーナーの博文(結城貴史)と、SNSにハマりライフハック動画を配信する泉さん(吉行和子)と共に慎ましくも満ち足りた生活を送っている。ココにやってくるのは、バイト先が潰れてしまい目標もなくくすぶっている青年・存(三河悠冴)、声優の夢を諦め就職しようとするも、両親から帰国を促されている中国人のシャオルー(生越千晴)など、悩みを抱える若者たち。そして笑顔でお客さんを迎える詩子にも、父親(モト冬樹)との確執、そしてわけあって田舎を飛び出してきた過去があった…。

主人公・詩子を演じるのは、8月に行われた「ヴェネチア国際映画祭」ヴェニス・デイズ部門でオープニング上映された『SUPER HAPPY FOREVER』のほか、今年は『走れない人の走り方』 (監督:蘇鈺淳)、『夜のまにまに』(監督:磯部鉄平)、『冬物語』(監督:奥野俊作)と、主演作・メインキャストでの出演作が5本立て続けに公開される山本奈衣瑠。9月には下北沢映画祭で<山本奈衣瑠特集>が組まれるなど、今最もスクリーンに愛される“旬”な俳優だ。

「キャリアの作り方、キャラクター性、空気感、全部が良い」

本編映像では、主人公・詩子がゲストハウス「ココ」にはじめてたどり着いた様子が描かれる。わけあって田舎を飛び出し「ココ」を訪れた詩子に、オーナーは「旅人は助け合い。家から出たらみんな“旅人”」と声をかける。真っ直ぐ嚙み締めるように受けとめる詩子。役作りで「詩子」として日記をつけていたという彼女の自然体で透明感のある演技が印象的だ。

山本は、モデルとしてキャリアをスタートし雑誌やCM、ショーで活躍後、俳優に挑戦。2022年に公開された今泉力哉監督・城定秀夫脚本の映画『猫は逃げた』では、離婚寸前の夫と飼い猫をどちらが引き取るかで揉める漫画家役を、オーディションを経て主演に抜擢された。俳優として注目を集める一方で、フリーマガジンの編集長もつとめる異色の経歴の持ち主だ。

撮影時期としては、初主演作『猫は逃げた』の次に本作の撮影だったため、制作現場について気付くことや学ぶことも多く、山本は「映画という仕事自体への解像度があがった」と語る。吉行和子との共演に刺激をうけ、同世代の俳優陣とともに試行錯誤し、映画の現場の魅力をより知ることになった本作への思い入れは強く、「環境もルーツも違う沢山の方々に触れてもらった『ココでのはなし』に是非皆さんにも触れて頂きたいです」とコメントしている。

山本とはミュージックビデオでの撮影で知り合ったというこささ監督は、当初から山本を主演にすることを決めていたと語る。その理由について「キャリアの作り方、本人自体のキャラクター性、空気感、全部が良いんです。映画のハードルを飛び越えていく」と、絶対的な信頼感を寄せていたことがわかる。

一足早く映画をみた観客からは「登場人物同士の距離感が心地良い」「主演の山本奈衣瑠さんが素晴らしい」と絶賛の声が届いている。

『ココでのはなし』©︎2023 BPPS Inc.

『ココでのはなし』は11月8日(金)よりシネスイッチ銀座、新宿シネマカリテほか全国公開

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