色鮮やかなインドの結婚式、赤いベールは花嫁の予期せぬ旅の始まり!?『花嫁はどこへ?』本編冒頭シーン

色鮮やかなインドの結婚式、赤いベールは花嫁の予期せぬ旅の始まり!?『花嫁はどこへ?』本編冒頭シーン
『花嫁はどこへ?』© Aamir Khan Films LLP 2024

「第48回トロント国際映画祭」でお披露目されスタンディングオベーションを受けるなど各国の映画祭で喝采を浴び、米レビューサイト「Rotten Tomatoes」では驚異の満足度100%が続く、感動の話題作『花嫁はどこへ?』が、10月4日(金)より公開される。このたび、本編冒頭シーンが初解禁となった。

運命のいたずらを幸せに変える感動の物語

同じベールで顔が隠れた2人の花嫁が、花婿の家へ向かう満員列車の中で取り違えられた!?奇想天外に始まるのは、育ちも性格も全く異なる2人の女性の想定外の人生。「トロント国際映画祭」でスタンディングオベーションを巻き起こし、Rotten Tomatoesでは批評家100%/観客95%という驚異の高評価をキープ、世界中の映画ファンを魅了している話題作がついに日本公開される。

『花嫁はどこへ?』© Aamir Khan Films LLP 2024

プロデューサーは、スーパーヒット作『きっと、うまくいく』などの主演で圧倒的な人気を誇るアーミル・カーン。2013年には米「タイム」誌の<世界で最も影響力のある100人>に選ばれたインドが誇るカリスマだ。自身が審査員を務めるコンテストで本作の原案となる脚本を発掘し、キラン・ラオに監督を託した。キランは監督デビュー作『ムンバイ・ダイアリーズ』でいきなり「トロント国際映画祭」プレミア上映の栄誉を受け、「ムンバイ映画祭」の理事を務めるなどインド映画界を担う逸材。これまで共に数々のヒット作を生み出してきた2人がタッグを組み、新たな傑作が誕生した。

慣習に従い決められた道を歩んできたが、自らの足で未来へと踏み出そうとするプールを演じたのは、子役から活躍しインドでインフルエンサーとしても大人気のニターンシー・ゴーエル。向上心に燃えて広い世界を目指そうとする一方で、弱い立場の人々や傷ついた人を温かく励ますジャヤには新鋭プラティバー・ランター。そして2人の間で運命のいたずらに翻弄される純粋で愛情深いディーパクを演じたのは、アーミル・カーンに才能を見いだされたスパルシュ・シュリーワースタウ。オーディションによって大抜擢された期待のライジングスターたちの競演も見所のひとつとなっている。

色鮮やかなインドの結婚式、赤いベールは花嫁の予期せぬ旅の始まり!?

映像は、色鮮やかな衣装やアクセサリーを身に着け、自宅で結婚式を挙げた赤いベールの花嫁プール(ニターンシー・ゴーエル)と花婿ディーパク(スパルシュ・シュリーワースタウ)が家族に見送られながら彼の家への向かう、冒頭シーンだ。

2001年インドのとある村、広大な畑に囲まれた一軒の家で、しきたりに則った結婚式が行われている。その中心にいるのは緊張気味だか内心嬉しそうな花婿ディーパクと終始不安げな表情の花嫁プール。「これは夫の安全と幸福のお守りよ。なくさないで」とお守りを渡され、プールは赤いベールを頭からすっぽり被される。そして「お婿さん、出発を」と促されるが、ベールのせいで前がよく見えず途中躓いてしまうプール。「ベールを被ったら前じゃなくて下を見るの」と注意されながら、いよいよ花婿の村へ向かいバイクに乗るふたり。

農村を抜け、プールは見送りの家族に別れを告げ、船そしてバスを乗り継いでいく。ディーパクは嬉しそうだか、プールの様子はベールでよく見えない。その気持ちを代弁するかのように歌が流れる。「愛する夫と行くの 家を後にして」「ヘナ染めの手には夫の名前」「ベール越しでは目もあわないけれど この人と一緒ならきっと大丈夫」歌うのは、インド映画音楽界を代表する女性シンガーのひとりであるソーナー・モハーパトラ。音楽活動の中でインドの女性の地位向上のために声を上げ、その様子がドキュメンタリー映画になった注目のアーティスト。軽快なメロディとともに、花嫁プールの心情が伝わってくる冒頭シーンだ。

ベールは、「バルダー(元の意味は幕・カーテンで内と外を隔離することを意味する)」という習慣に従って、家から外へ出るとき、家に来客があるとき、さらに目上の人と接する時に経緯を払う意味を込めて視線を合わせないために目深に被ることが多く、結婚式では、日本でいえば白無垢の花嫁が被る綿帽子といったところだそう。しかしこの赤いベールが後に前代未聞の“かん違い”を起こすことになる。

『花嫁はどこへ?』© Aamir Khan Films LLP 2024

『花嫁はどこへ?』は 10月4日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国公開

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