サルバドール・ダリが愛したスペインの海辺の街カダケスに、若き天才シェフによる革命的なレストランが誕生。そこでは今まで誰も目にしたことのない、「全ての人を幸せにする」魅惑的で胸躍る数々の料理が登場する—。映画『美食家ダリのレストラン』が、8月16日(金)より公開される。このたび、ダビッド・プジョル監督からメッセージ映像が到着、さらにメイキング写真が解禁となった。
ダリの住む街で起こった、人生と料理の美味しいレストラン革命
1974年、フランコ政権末期のスペイン。バルセロナを追われた料理人フェルナンドとアルベルトの兄弟は、友人フランソワの伝手でサルバドール・ダリの住んでいる海辺の街カダケスに辿り着く。彼らを迎えたのは魅力的な海洋生物学者のロラ、そしてその父・ダリを崇拝する、レストラン「シュルレアル」のオーナーであるジュールズだった。<いつかダリに当店でディナーを>をスローガンに、ありとあらゆる無謀な試みに奔走しながら、情熱を謳い続けるジュールズ。やがてそのカオスはフェルナンドの料理に新たな風をもたらし、世界規模の革命的シェフの誕生を呼ぶことになる。
「人生が進むのは何かに夢中になっている時だ」
監督・脚本を務めたダビッド・プジョル監督は、サルバドール・ダリ、そして伝説的な三ツ星レストラン「エル・ブジ」についてのドキュメンタリー映画制作の実績のある、代わりのいない“料理長”。「ダリのキャデラックが、『エル・ブジ』に続く道を通る映像が浮かんだ」という本作にインスピレーションを与えた出来事について語ったほか、本作のハイライトについては、ジョン・レノンの「Beautiful Boy」の歌詞を引用し「人生が進むのは何かに夢中になっている時だ」と語る。
“ダリの来店”という目標のため、フェルナンドやジュールズら「シュルレアル」の面々が一丸となった結果、レストランとして大きな成長を遂げることになる。まさに「夢を追う人たち(ドリーマー)」の物語であることを強調した。また、銀座にある「壬生」の石田夫妻に取材した経験など、日本との浅からぬ縁も披露。主人公フェルナンドのモデルで「エル・ブジ」のシェフ、フェラン・アドリアも参考にしたという「季節や自然」との調和についても語った。地中海の文化や風土を描いた作品でありながら、日本のものづくりの感性も反映されているという本作。その真髄をスクリーンで確かめて欲しい。
『美食家ダリのレストラン』は8月16日(金)より新宿武蔵野館 、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー