ライアン・ゴズリング主演『フォールガイ』ついに公開!
ライアン・ゴズリング演じるスタントマンが“ガチの揉めごと”に巻き込まれる超ド派手なアクション・コメディ『フォールガイ』が、8月16日(金)より全国公開中。スタントを知り尽くしたデヴィッド・リーチ(『ジョン・ウィック』シリーズ、『ブレット・トレイン』ほか)が監督を務め、共演にエミリー・ブラントを迎えた大型話題作だ。
大ケガを負い、一線を退いていたスタントマン=コルト。愛する元カノの初監督作で久々に現場復帰するが、主演が突如失踪してしまう! 行方不明のスターの謎を追ううちに、コルトは危険な陰謀に巻き込まれることに……。彼は己のスタントスキルで、この危機を突破できるのか!?
主要キャストの貴重インタビュー到着!
そんな本作で、スタントコーディネーターのダンを演じるウィンストン・デューク(『ブラックパンサー』シリーズほか)と、映画プロデューサーのゲイルを演じるハンナ・ワディンガム(『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』『セックス・エデュケーション』ほか)のオフィシャルインタビューが到着した。
“映画におけるスタントを描く映画”というメタ構造の中、手に汗握る大小様々なアクションが繰り広げられる本作。フィクションにおけるノンフィクションな役柄への向き合い方や、文字通り命がけの仕事に取り組むスタントマンたちへのリスペクト、そして信頼し合う俳優仲間だからこその悪ノリまで、映画本編鑑賞の前後を問わず必読のインタビューをどうぞ。
ウィンストン「本編に残らないカットがあっても、それはキャラクターの人生に多くのことを吹き込む」
―この映画には“本物のスタント”がたくさん登場します。撮影現場の雰囲気、この映画の現場にいるお気持ちはいかがでしたか?
ウィンストン・デューク(以下、ウィンストン):クールな雰囲気だった。楽しかったよ。創造的で、遊び心があったしね。スタントがたくさんあるだけでなく、シーンでもアドリブをたくさんやったよ。
僕たちはたくさんのジョークを思いついたんだ。監督のデヴィッドが作ってくれた環境は、僕たちが頻繁に(芝居やジョークを)試すことができる安全な空間だった。そして、いろんなことが伝わってきて、ひとつのことが次のことを知らせてくれるんだ。だから多くのシーンで、自分たちがそこにたくさん貢献しているような気持ちになった。本当に共同作業なんだと感じられたよ。
ハンナ・ワディンガム(以下、ハンナ):まさにそう。実際に演じながら、脚本や(キャラクターの)全体的な行程に意見を述べながら、純粋に芝居をする機会や信頼や尊敬を与えられことは本来、想像以上に少ないもの。そしてストーリーの第3幕では明らかにそうだった。私が演じるプロデューサーの役柄が(自分の意見で)完全に変わったの。自分の声を聞いてもらい、それを考慮してもらえるというのは本当に素敵なことよ。
―プロデューサーやスタントマンを演じる役作りのために、何か準備をしましたか?
ウィンストン:もちろん。(他の誰かを)模範にすることが多かったね。僕の場合は、撮影現場でスタント・コーディネーターをしていたクリス・オハラだ。スタントチームともよく一緒に座って話したし、物事が何を意味しているか、なにがクールなやり方か、といったことについて、さまざまな質問をしたよ。
映画ではよくあることなんだけれど、必ずしも作品に残らないものも撮影するんだ。でも自分の仕事にそのことは反映されていて、いくつかのアクションを貫く“線”になっていると思う。だから、撮影はしたけれど(本編には)残らなかったものがいくつかあっても、そのことはキャラクターの内面の人生に多くのことを吹き込むんだ。そしてそれは、多くのスタントチームとのそういった会話や、彼らと長い時間を過ごすことから出てきたものなんだ。
ハンナ:ウィンストンが言うように、長いあいだ話し合ってきたことがカットされてしまうのは驚くべきこと。でも自分は俳優として、そのシーンの中でやり取りしたことや変化、感情をまだ感じている。そして、それは次のシーンに引き継がれていく。そういったことは、本当に素敵なことなの。
私の場合は、この映画の実際のプロデューサーであるケリー・マコーミックとたくさん話した。彼女は最初、「ダメダメ、私を見ないで」って感じだったけれど、私は「あなたは私にぴったりのケーススタディーよ!」 って。それと最近、自分で自分の作品をプロデュースしたから、実際の経験があったことも良かった。私の演じるキャラクターがちょっと、実際のプロデューサー経験よりもちょっと歪んでいくまではね(笑)。