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「炎上系配信者が〈ガチ心霊スポット〉で撮影してみた」批評サイトで90%支持のホラー映画『デッドストリーム』

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ライター:#BANGER!!! 編集部
「炎上系配信者が〈ガチ心霊スポット〉で撮影してみた」批評サイトで90%支持のホラー映画『デッドストリーム』
『デッドストリーム』© MMXXII WINTERSPECTRE ENTERTAINMENT. ALL RIGHTS RESERVED.
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「炎上系、迷惑系」某チューバーがネットニュースや選挙戦まで騒がせるようになっている昨今。お子さんのいるご家庭ではなんとかそういった配信を見せないよう苦心されているかと思うが、ついに炎上系配信者が「ホラー映画」にも進出した。8月16日(金)より公開の『デッドストリーム』は、人生崖っぷちの動画配信者が遭遇した恐怖を描くファウンド・フッテージ型のホラー映画だ。

『デッドストリーム』© MMXXII WINTERSPECTRE ENTERTAINMENT. ALL RIGHTS RESERVED.

過激動画配信主が“いわくつきの館”に潜入!

炎上系配信者として大人気だったショーンは、過激すぎる企画が原因でアカウントを停止されスポンサーやファンにも見放されてしまう。配信者として全てを失ったショーンはスポンサーやファンを取り戻すため、復帰企画として“ある廃墟”でのライブ配信を決行する。深い森の奥に佇むその廃墟は、何人もの住人を死へと追いやった“いわくつきの館”だった。

ライブ配信を盛り上げるため館を荒らし、視聴者のコメントにも煽られ挑発的な行動を繰り返すショーン。しかし、ある行為によって館に眠る“触れてはならない何か”を呼び覚ましてしまい……。

『デッドストリーム』© MMXXII WINTERSPECTRE ENTERTAINMENT. ALL RIGHTS RESERVED.

Z世代の『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』?

『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999年)の大ヒット以降、多くのファウンド・フッテージ映画が作られてきたが、本作は社会問題化する炎上系配信者という旬なテーマを軸にしたことで、生々しい今日性を帯びるものとなった。同時にホラー映画と動画配信の愛称の良さを改めて証明し、映画に限らず潜入系心霊コンテンツの面白さも間接的に訴えてくる。欧米メディアや観客による「ジェネレーションZ板の『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』」という評も言い得て妙だ。

動画配信者が巻き込まれるホラー映画としては、最近でも韓国の『コンジアム』(2018年)などが話題になった。しかし本作『デッドストリーム』が徹底しているのは、主人公のショーンが醸し出す軽薄なバイブス。過激配信が原因でアカウントを凍結されたショーンの必死がゆえのマシンガントークはあまりにもドタバタで、ちゃんとホラー映画として成立するのか? と不安になるレベルだが、その後のホラー展開との落差が凄まじい恐怖を呼ぶ……という構成になっている。ちなみにショーンを演じるのは、本作を手掛ける夫婦監督の(夫の方こと)ジョゼフ・ウィンターだ。

『デッドストリーム』© MMXXII WINTERSPECTRE ENTERTAINMENT. ALL RIGHTS RESERVED.

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