• BANGER!!! トップ
  • >
  • 映画
  • >
  • サメは年間どれくらい人を襲っているのか?「サメの怖さ」を真剣に描く『エア・ロック 海底緊急避難所』は“詰み系”スリラー最新作

サメは年間どれくらい人を襲っているのか?「サメの怖さ」を真剣に描く『エア・ロック 海底緊急避難所』は“詰み系”スリラー最新作

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook
ライター:#BANGER!!! 編集部
サメは年間どれくらい人を襲っているのか?「サメの怖さ」を真剣に描く『エア・ロック 海底緊急避難所』は“詰み系”スリラー最新作
『エア・ロック 海底緊急避難所』© NWUP Limited 2023
1 2

航空パニックに“サメ要素”をぶち込んだ映画『エア・ロック 海底緊急避難所』が、8月16日(金)より全国公開。パニック映画好きもサメ映画愛好家も巻き込んで話題を呼んでいる本作だが、はたして“最大の見どころ”は何なのだろうか。

『エア・ロック 海底緊急避難所』© NWUP Limited 2023

往年のパニック映画バイブスと現代的なサクサク展開

大型旅客機が海底に墜落、一命を取り留めた乗客たちをサメが襲う……という展開からは、ハイブリッド型のシチュエーション・スリラーを想起するだろう。本作は“詰み系”という新進ジャンルの最新作でもあるが、決して“新しいだけ”の飛ばし系スリラーではない。

本作を実際に観てまず想起したのは、『大空港』(1970年)や『ポセイドン・アドベンチャー』(1972年)、『タワーリング・インフェルノ』(1974年)といった往年の名作パニック映画だ。限られた時間で老若男女さまざまな登場人物の背景を最低限だけ見せ、いわゆる“洋画劇場感”を醸し出す。それでいて飽きる暇を与えない展開の速さは、サブスク全盛の現代〈いま〉っぽさを印象づける。

『エア・ロック 海底緊急避難所』© NWUP Limited 2023

主人公は州知事の娘・エヴァ。そして友人のジェド&カイル、老婦マーディとその孫で10歳の少女ローザ、客室乗務員のダニーロ、エヴァのボディガードであるブランドンの7人が、ひとまずの生存者となる。映画/ドラマ好きであれば、『ダウントン・アビー』のフィリス・ローガン演じるマーディと、『スター・トレック』シリーズのコルム・ミーニイ演じるブランドンの活躍が気になるところだろう。だが残念ながら、そのへんは観てのお楽しみだ。

『エア・ロック 海底緊急避難所』© NWUP Limited 2023

次ページ:なぜ「サメ映画」は人気なのか? そのスター性の理由
1 2
Share On
  • Twitter
  • LINE
  • Facebook

『エア・ロック 海底緊急避難所』

州知事の娘・エヴァは、恋人と友人との卒業旅行のため、10歳になるローザは大好きな祖父母との旅行のために、CAのダニーロは彼氏との同性婚を夢見ながら大型旅客機に乗り、南国メキシコのリゾート地・カボへ向かっていた。だが飛行中、エンジンに鳥が激突して機体は高度2万フィートから遥か海底へとあえなく墜落…。
生き残ったのはエヴァとローザを含む僅か7名のみ。そして、生き延びられる場所は機内のエア・ロック、ただ一カ所だけ。生存者たちは身を隠すように救助を待つが、そこは、決して安全ではなかった。襲い来る水圧、失われていく酸素、そして遂には、海の捕食者が機内に忍び込んで来る。飛行機をたゆたう人喰いザメ。そこには違和感と恐怖しかないのだったが――。
底無しの深海で刻一刻と生還への背缶不能へのカウントダウンが刻まれる!

監督:クラウディオ・ファエ『インビジブル2』『山猫は眠らない4 復活の銃弾』
脚本:アンディ・メイソン(『海底47m』製作総指揮)

出演:ソフィー・マッキントッシュ、ウィル・アッテンボロー、ジェレミアス・アムーア、マヌエル・パシフィック、グレース・ネトル、ジェームズ・キャロル・ジョーダン、フィリス・ローガ、コルム・ミーニイ

制作年: 2023