「マエストロ」の映画音楽を堪能する特集放送
映画製作において、演技や映像と並んで重要な音楽(劇伴)。著名な監督の陰には必ず優れた作曲家がいて、お抱え的に共同作業をしている例も少なくない。とはいえ映画賞などで<作曲賞>は主要部門外とされていることがほとんどで、熱心な映画ファン以外はあまり注目しないかもしれない。
そんな映画音楽界において絶対的な知名度と実績を誇るのが、イタリア出身のエンニオ・モリコーネだ。同郷のセルジオ・レオーネ監督と組んだ60~80年代のマカロニ・ウエスタン作品で有名だが、半世紀近いキャリアのなかで500作品以上の映像作品に楽曲を提供。名だたる監督や音楽家、映画ファンから尊敬を込めて「マエストロ」と呼ばれた巨匠である。
On this day three years ago, the celebrated composer Ennio Morricone died in Rome. pic.twitter.com/5h4dnBf7Ji
— Wanted in Rome (@wantedinrome) July 6, 2023
日本にもファンの多いモリコーネが亡くなったのは2020年7月。91歳の大往生だった。それから数年が経過した今も、過去の名作を復活させた上映イベントやドキュメンタリー作品の公開など、マエストロの威光は少しも衰えていない。
このたびCS放送される「特集:エンニオ・モリコーネの世界」でも、いまだ国内で度々上映されているドキュメンタリー映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』や、第88回アカデミー賞で作曲賞を受賞したクエンティン・タランティーノ監督作『ヘイトフル・エイト』、クリント・イーストウッド主演『ザ・シークレット・サービス』など、近年の代表作を厳選ピックアップ。映画を楽しみながら巨匠の足跡をたどる、この機会をお見逃しなく。