『猿の惑星』シリーズ7年ぶりの新作となる『猿の惑星/キングダム』が、2024年5月10日(金)より全国公開。映画史に残る神話的名作シリーズの“完全新作”ということで、前作『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』(2017年)とも、オリジナル版第1作『猿の惑星』(1968年)とも直接つながりのない、新たな物語が描かれる。
「猿惑」過去シリーズ超ざっくり振り返り
衝撃のラストに世界が戦慄した第1作目のその後の悲劇を描く『続・猿の惑星』(1970年)、逆に現代の地球に猿たちがやってくる『新・猿の惑星』(1971年)、再び猿たちに主導権が移る『猿の惑星・征服』(1972年)から、ひとまず納得の着地に至る『最後の猿の惑星』(1973年)は、ほぼ完全に繋がった壮大なシリーズだ。
記念すべき第1作目『猿の惑星』を観ていれば=「猿惑」の世界観を把握してさえいれば予習の必要がない『~キングダム』は、何かと忙しい我々にはありがたいところ。
一方、2011年の『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』から始まる3作は、オリジナル版5作の前日譚という位置づけのリブート版シリーズ。ある新薬実験による天才猿シーザーの誕生を描いた1作目から、猿インフルエンザのまん延によってヒトとサルの立場が逆転した『猿の惑星:新世紀(ライジング)』(2014年)、私怨の果てに種族間戦争が泥沼化する『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』(2017年)まで、人類の崩壊とエイプたちの勃興(=なぜ1968年の第1作目のような世界になったのか)を最新の映像技術で描いた。
ちなみにティム・バートン監督による非シリーズ作で、2029年の近未来が舞台の『PLANET OF THE APES 猿の惑星』(2001年)だけ観たことがある……なんて人もいるかと思うが、完全新作である『~キングダム』は同じようなスタンスで観ても支障なしということになるだろう。とはいえ「猿惑」シリーズは特殊メイクやCGの作品毎の進化だけを見ても楽しめるので、未見であればぜひイッキ観にもトライしてほしい。
▼『猿の惑星』過去シリーズ配信リンク
『猿の惑星』(1968年):ディズニープラスで配信中
『続・猿の惑星』(1970年):ディズニープラスで配信中
『新・猿の惑星』(1971年):プライムビデオほか配信中
『猿の惑星・征服』(1972年):ディズニープラスで配信中
『最後の猿の惑星』(1973年):プライムビデオほか配信中
『PLANET OF THE APES 猿の惑星』(2001年):ディズニープラスで配信中
『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(2011年):ディズニープラスで配信中
『猿の惑星:新世紀(ライジング)』(2014年):ディズニープラスで配信中
『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』(2017年):ディズニープラスで配信中