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6000の命つないだ「イギリス版シンドラー」とは?
アンソニー・ホプキンス主演最新作、ナチスの脅威から669人の子供たちを救った“イギリス版シンドラー”ことニコラス・ウィントンの半生を描く『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』が、2024年6月21日(金)より全国ロードショーとなる。
1938年、第2次世界大戦直前。ナチスから逃れてきた大勢のユダヤ人難民が、プラハで住居も十分な食料もない悲惨な生活を送っているのを見たニコラス・ウィントンは、子供たちをイギリスに避難させようと、同志たちと里親探しと資金集めに奔走する。ナチスの侵攻が迫るなか、ニコラスたちは次々と子供たちを列車に乗せるが、遂に開戦の日が訪れてしまう。それから50年、ニコラスは救出できなかった子供たちのことが忘れられず、自分を責め続けていた。そんな彼にBBCからTV番組「ザッツ・ライフ!」の収録に参加してほしいと連絡が入る。そこでニコラスを待っていたのは、胸を締め付ける再会と、思いもよらない未来だった――。
毎年、ナチス・ドイツを題材にした映画が何作も公開されている。二度と起きてはならない歴史を後世に伝えるという目的は同じながら、その描き方は様々。今年公開予定の作品も、数少ない証言者たちが出演するドキュメンタリーから、実在の人物をアカデミー賞俳優が演じる感動の物語、さらには斬新な方法でアウシュビッツ収容所について描き世界を驚かせた話題作など、必見作が目白押しだ。
ということで今回は『ONE LIFE~』のほか、それぞれ異なる視点で描かれた<2024年公開のナチス映画>4作をご紹介。どれも劇場で観ればこその多彩な表現を駆使した迫力ある物語なので、今春から初夏にかけて公開スケジュールをチェックしよう。
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