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「どこの国でも起こりうる親子の問題」“過剰な愛”を受けて育った娘の闇を描く『毒親<ドクチン>』予告編

「どこの国でも起こりうる親子の問題」“過剰な愛”を受けて育った娘の闇を描く『毒親<ドクチン>』予告編
『毒親<ドクチン>』©2023, MYSTERY PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED

『オクス駅お化け』制作スタッフとキム・スイン監督による韓流ミステリー『毒親<ドクチン>』が、4月6日(土)より公開される。このたび、予告編が解禁となり、キム監督からの日本公開に寄せたメッセージが到着した。

過剰な愛を受けて育った娘の闇を描く

成績が優秀で優等生の高校生ユリ。そして、誰よりもユリを愛する母親ヘヨン。二人は誰が見ても完璧で理想の母娘と周囲では羨ましがられている。しかし、実はユリは母へヨンの度を過ぎた教育と執着に長年悩まされていた。ある模擬試験の当日、学校には登校せず姿を消したユリは、キャンプ場で遺体となって発見される。

捜査に乗り出したオ刑事は、自殺の可能性が高いとみていたが、ヘヨンは頑なに認めようとしない。逆に担当教員ギボムが、ユリを呼び出していたことを知ったヘヨンは、その教員を疑い裁判を起こす。事件を探れば探るほど徐々にヘヨンの歪んだ母性愛が浮かび上がり、やがて衝撃の真実があらわになる—。

キム・スイン監督「どこの国でも起こりうる親子の問題として捉えて欲しい」

予告編は、車の中で目を見開いて死んでいるユリの衝撃的な姿から幕を開ける。死体安置所でユリと対面する母ヘヨン。捜査が進むなかで、ユリがかなりのストレスを抱えて生活をしていたことが、友人や先生の証言によって明かされていくが、ヘヨンは頑なに自殺と認めようとしない。悲痛な思いを抱えたユリの死の真相とは—。その驚くべき結末は、本編で目撃してほしい。

本作の監督、キム・スインは、1992年生まれの現在31歳。韓国映画界では80、90年代生まれの女性監督の活躍が目覚ましく、近年日本でもキム・ボラ監督『はちどり』、キム・セイン監督『同じ下着を着るふたりの女』など、次々と公開されている。キム・スイン監督は、日韓合作ホラー映画『オクス駅お化け』の脚色や『覗き屋』の脚本を担当、本作は、若くして才能にあふれた彼女の、満を持しての長編映画監督デビュー作だ。

特定の国の社会的な問題というよりは、どこの国でも起こりうる親子の問題として捉えて欲しいと思います。人間が誰かを間違った方法で愛することは、私たち全員が経験する可能性があり、今、まさに私の話かもしれない問題だからです。もちろん、このような個人的な状況を、社会的な文脈から完全に切り離すことはできませんが、根本的には私と私の周りの人たち、一人一人の話であるという事実に焦点をあてて作った作品です。毒親に育てられている子供たちが、今、経験している苦痛から、幼少期の影からやがて抜け出し、一歩でも前に進むことができるように。
(キム・スイン/監督)

『毒親<ドクチン>』は4月6日(土)よりポレポレ東中野ほか全国ロードショー

『毒親<ドクチン>』©2023, MYSTERY PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED

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