あのポン・ジュノが羨望し、ジム・ジャームッシュやトッド・ヘインズ、濱口竜介らも絶賛した映画『ファースト・カウ』が、2023年12月22日(金)より全国公開中。ベルリン国際映画祭・金熊賞ノミネートをはじめ、各国の映画祭で157部門ノミネート/27部門受賞を果たした話題作だ。
このたび本作の監督であり、現代アメリカにおける最重要作家の一人と称されるケリー・ライカートが撮影秘話を語る、貴重なインタビューが到着した。
“新しい西部劇”に挑んだケリー・ライカート監督
いま世界で最も高い評価を受ける監督のひとりであるケリー・ライカート監督による、A24配給の最新作『ファースト・カウ』。
物語の舞台は、西部開拓時代のオレゴン州。アメリカン・ドリームを求めて未開の地にやってきた料理人のクッキーと中国人移民のキング・ルーは、ドーナツ作りを通して少しずつ友情を育んでいく――。
1994年のデビュー後から、“漂流するアメリカ”の姿を一貫したスタイルで鋭く描き続けるケリー・ライカート監督。そんな彼女の物語は、批評家のみならず世界の映画ファンの心をも強く掴み、確かな人気を獲得してきた。
日本でも、2021年にケリー・ライカート監督の特集上映が行われ、その作品性の高さから瞬く間に口コミが広がり、異例の満席回が続出。デビューから長らく、紹介される機会が限られてきた知られざる名匠の登場は、日本の映画ファンを大いに驚かせ、彼女の名前を広く知らしめる衝撃的な出来事となった。
このたび、そんなケリー・ライカート監督へのインタビューが到着。これまで見たことのない“新しい西部劇”と言われる本作で描かれる文化や美術、衣装について、さらに物語の舞台となるオレゴン地域についてなど、撮影の裏側を語ってくれた。
ファースト・カウ』
物語の舞台は西部開拓時代のオレゴン州。アメリカン・ドリームを求めて未開の地にやってきた料理人のクッキーと、中国人移民のキング・ルー。共に成功を夢見る2人は自然と意気投合し、やがてある大胆な計画を思いつく。それは、この地に初めてやってきた“富の象徴”である牛からミルクを盗み、ドーナツで一攫千金を狙うという、甘い甘いビジネスだったー!
監督・脚本: ケリー・ライカート
脚本:ジョナサン・レイモンド
出演:ジョン・マガロ、オリオン・リー、トビー・ジョーンズ
制作年: | 2019 |
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ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国公開中