貴重な裏話も!『正欲』公開記念舞台挨拶
朝井リョウによる同名小説を、監督・岸善幸、脚本・港岳彦で、稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香を迎え映画化した映画『正欲』が、2023年11月10日(金)より全国公開中だ。
検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす寺井啓喜(てらい・ひろき)役に稲垣吾郎。広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月(きりゅう・なつき)役に新垣結衣。両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道(ささき・よしみち)には磯村勇斗。そして佐藤寛太がダンスサークルで活動し、大学の準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也(もろはし・だいや)、東野絢香は大也と同じ大学に通う神戸八重子(かんべ・やえこ)を演じる。
このたび、11月11日(土)に本作の公開記念舞台挨拶が行われ、稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香、岸善幸監督が登壇。公開した後だからこその撮影裏話や、プロモーション活動を通してお互いをより知ることができたというキャストたちの、貴重なクロストークが展開された。
稲垣吾郎「ひとりでも多くの方に届けたいという気持ち」
朝井リョウによる発行部数50万部突破のベストセラーを、豪華キャストで映画化した本作。11月10日(金)より公開がスタートし、早くもキャスト陣の繊細な演技や重厚なストーリーに絶賛の声が絶え間なく上がっている。本作公開を記念して実施された舞台挨拶では、映画を観たばかりの満員の観客からの惜しみない拍手を浴びながら、メインキャストと岸監督がステージに登場した。
先日閉幕した第36回東京国際映画祭で、コンペティション部門観客賞と最優秀監督賞をダブル受賞したことから、キャスト陣を代表し主演の稲垣が岸監督へ花束を贈呈。稲垣から、「自分のこと以上に嬉しくて、知らせを聞いた時は一刻も早くおめでとうの言葉を伝えたかった」とあらためて祝いの花束が手渡されると、岸監督には笑顔が。
さらに、本作が10日には台北金馬映画祭、12日には香港アジアン映画祭でも舞台挨拶やQ&Aが行われるなど世界での上映もスタートしていることに触れながら、「東京国際映画祭では、審査委員長のヴィム・ヴェンダース監督はじめ、世界各地の映画に造詣の深い方々の審査を経て選ばれ、台湾での上映の反応も良かったので、この映画は世界にも通じるんじゃないかという感触を感じています。もっともっと広がればいいなと思います!」と確かな手応えを語った。
本作では、検察官の寺井啓喜役で主演した稲垣。あらためて初めて観た時の感想を聞かれると、「とにかくキャストのみなさんの演技が素晴らしかった。ひとりひとり色んなものを抱えて大変な覚悟の上での撮影だったと思うのですが、岸監督やスタッフのみなさんに素晴らしい形で仕上げていただいて、早くひとりでも多くの方に届けたいという気持ちです」と、キャスト・スタッフを大絶賛した。