映画を観ると、食べたくなる料理がある
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BANGER!!!の “映画メシ” をご紹介
20歳でチャールズ皇太子と結婚したダイアナは、夫の不倫に悩み15年間の結婚生活ののちに離婚。病院で出会った外科医ハスナットはダイアナを元王妃ではなく一人の女性として受け入れ、2人は恋に落ちますが、ハスナットは世間から注目される生活が息苦しくなっていきます。一方、ダイアナは大富豪の御曹司ドディ・アルファイドとクルーズやデートをするようになり……。
カラメル香る、基本の焼きプリン
ナオミ・ワッツが苦悩の末にダイアナ妃を演じることを決心したという『ダイアナ』(2013年)は、王室やマスメディアに翻弄されながらも純粋な愛を求めた彼女の、最後の2年間を描いた伝記映画。今回の料理は、そんなダイアナが事故に遭う直前にドディとディナーした時の最後の一皿、素朴なプリンです。
▼材料(プリン型4個分)
卵 ・・・ 2個
牛乳 ・・・ 220ml
グラニュー糖 ・・・ 35g
バニラビーンズ ・・・ 1/2サヤ
※バニラエッセンスで代用可
≪カラメル≫
グラニュー糖 ・・・ 45g
水 ・・・ 大さじ1
湯 ・・・ 大さじ1
≪デコレーション≫
カシスソース、スペアミントなどお好みで
▼作り方
- カラメルを作ります。
小鍋にグラニュー糖と水を入れて中火にかけます。鍋を揺すりながらグラニュー糖を溶かし、色がついてきたら鍋全体を大きく回しながらカラメル色になるまで目を離さず丁寧に仕上げます。予熱でも色がついていくので、良いカラメル色になったら濡れ布巾の上に小鍋を置き、湯を少しずつ入れて混ぜ合わせゆるくします。溶けきらなかったら、弱火にかけて溶かします。 - プリン型4つに①のカラメルを4等分して入れ、冷蔵庫で冷やします。
- プリン液を作ります。
ボウルに卵を割り入れ、泡を立てないように、さい箸をボウルの底にあてて、横に滑らせるように卵を溶きます。グラニュー糖を入れ、次に45度程度に温めた牛乳を入れて、泡を立てないようにさらに混ぜ合わせます。 - ③の卵液を1回以上漉します。
- バニラビーンズのサヤに、包丁で縦に切れ目を入れて、包丁の背で中身を削ぎ取り、④に加え混ぜ合わせます。泡が立っていたら、スプーンですくい取ります。
- ②のプリン型に、泡を立てないように⑤の卵液を流し入れます。
- 天板にお湯を張り、⑥のプリン型4つを湯煎にかけながら、160度に温めておいたオーブンで約30分間焼きます。竹串をプリンの中心に刺して卵液がついてこなければ焼き上がりです。
氷水に型をつけて素早く冷やし、予熱が取れたら冷蔵庫に入れて約2時間冷やします。 - プリン型の内側に添って小さい包丁を一周させ、お皿をかぶせひっくり返し、左右に振ってお皿に出します。お好みでデコレーションをして完成です。
▼ポイント
- 「す(気泡)」のない滑らかな口当たりに仕上げるためには、泡を立てないようにプリン液を混ぜることがとても大切です。
- バニラビーンズをバニラエッセンスで代用する場合は、漉す前の③で加えても良いです。バニラビーンズは白身などと混ざると漉されてしまうので、漉したあとに混ぜる方が有効です。
レシピ監修・撮影:渡辺ひと美
酒料理研究家、唎酒師(SSI顧問)、商品開発/割烹料理店「霞町 三〇一ノ一」オーナー
『ダイアナ』
1995年、夫と別居して3年、ダイアナ(ナオミ・ワッツ)は、ふたりの王子とも離れ、寂しい暮らしを送っていた。そんなある日、心臓外科医のハスナット・カーンと出逢い、心から尊敬できる男性にやっと巡り逢えたと確信する。 BBCのインタビュー番組に出演して別居の真相を告白、“人々の心の王妃”になりたいと語って身内から非難された時も、ハスナットだけは「これで、君は自由だ」と励ましてくれた。
それから1年、離婚したダイアナは、地雷廃絶運動などの人道支援活動で、世界中を飛び回る。自分の弱さを知るからこそ弱者の心を理解できるダイアナは 人々を癒し、政治をも動かす力を持ち始めていた。
一方、永遠の誓いを交わしたハスナットとの愛は、ゴシップ紙に書きたてられ、彼の一族からも反対される。ダイアナはドディ・アルファイドとの新しい関係に踏み出すのだが……しかし、その瞬間は刻一刻と近づいていた。最期まで彼女が求めていたものとは──?
制作年: | 2013 |
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