全世界で大ヒットを記録した『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス監督と、エマ・ストーンが再集結して描く、待望の最新作『哀れなるものたち』(2024年1月26日より日本公開)。「第80回ヴェネチア国際映画祭」で惜しみない大絶賛を受けた本作が、見事最高賞である【金獅子賞】を受賞した。
最高賞、金獅子賞受賞!
全世界待望のヨルゴス・ランティモス監督&エマ・ストーン主演の最新作として、「ヴェネチア国際映画祭」で9月1日(現地時間)にワールドプレミア上映された本作は、上映が終了するやいなや場内から10分以上の鳴り止まぬ拍手とスタンディングオベーションで会場を熱狂の渦に包み込み、早くもアカデミー賞最有力候補として話題沸騰となった。
9月9日(現地時間)の受賞式では、ランティモス監督にしか成し得ない、世界最高峰の才能を集めて構築された、色彩感溢れる壮麗かつ大胆な美術、音楽、衣装、撮影を背景に、奇想天外でありながらも映画史に残るカタルシス溢れるエンディングに導く脚本に彩られつつ、個性豊かな俳優陣の才能を最大限に引き出した、唯一無二の作品世界に惜しみない賛辞が集まり、プロデューサーとしても参加した盟友エマ・ストーンのキャリアベストの演技も大きく後押しし、ランティモス監督としては、前作『女王陛下のお気に入り』での審査員大賞受賞に続き、念願の最高賞、金獅子賞受賞となった。
この名誉ある受賞を受けてランティモス監督はスピーチで、「私のチームは、ここまでくるのに、全てにおいて助けてくれました。(ストの影響で)素晴らしいキャストのみなさんと一緒にここで祝うことができませんが、彼らがすぐに参加できるようになることを祈っています。何よりも、主人公であり信じられない人物であるベラ・バクスターは、エマ・ストーン無しには存在しませんでした。エマはもう一人の信じられない人物です。この映画は彼女の映画です。カメラの前にも、カメラの裏にも彼女はいてくれました。本当にありがとうございます。みなさん、ありがとう」と主演のエマ・ストーン含めキャストとスタッフへ向けて感謝の気持ちを表した。
ランティモス監督 × エマ・ストーンの黄金タッグ
原作は、日本でも2008年に翻訳された、スコットランドの作家アラスター・グレイ著の傑作ゴシック小説「哀れなるものたち」(早川書房刊)。その類稀な世界が映画界随一の天才監督ヨルゴス・ランティモスの手によって映像化された。
物語は、自ら命を絶った不幸な若き女性ベラが、天才外科医ゴッドウィン・バクスターの手によって奇跡的に蘇生することから始まる。蘇ったベラは、“世界を自分の目で見たい”という強い欲望に導かれ、放蕩者の弁護士ダンカンの誘いに乗り、壮大な大陸横断の冒険の旅へ出る。貪欲に世界を吸収していくベラは平等と自由を知り、時代の偏見から解き放たれていくのだった—。
主人公ベラを演じるのは、『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞主演女優賞を受賞、ランティモス監督作品『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞助演女優賞ノミネートのエマ・ストーン。今回は、プロデューサーとしても名を連ねるエマ・ストーンがヒロインを熱演し、前作を遥かに超える壮大なスケールのコラボレーションが実現。また、天才外科医のゴッドウィン・バクスターを名優ウィレム・デフォー、ベラを誘惑し大陸横断の旅に連れ出すダンカンを『アベンジャーズ』シリーズのハルク役で知られるマーク・ラファロが演じ、一癖も二癖もある芸達者たちが脇を固めている。
本作の日本劇場公開は、オリジナル無修正R18+バージョンでの上映が決定した。飛躍的にファン層を拡大しながらも、妥協なく大胆で唯一無二の作品世界を展開し続けるランティモス監督の世界観を余す事なく堪能できるはずだ。
「ヴェネチア国際映画祭」の翌9月2日には、「テルライド映画祭」で北米プレミアも行われ、米映画批評サイト「Rotten Tomatoes」でも【98%Fresh】(レビュー数46、9/9現在)と驚異的な評価を更新中。各国のレビューでも5つ星を連発、アカデミー賞最多10ノミネート、オリヴィア・コールマンを主演女優賞受賞に導いた前作『女王陛下のお気に入り』を超える、今後の映画賞レースでの活躍に注目と期待が集まる。
『哀れなるものたち』は2024年1月26日(金)より全国ロードショー