『ミッドサマー』のアリ・アスターが絶賛した、チリの二人組監督“レオン&コシーニャ”によるストップモーション・アニメーション『オオカミの家』が、全国順次公開中だ。このたび、日本での大ヒットを祝し、監督のレオン&コシーニャからメッセージ動画が到着した。
アリ・アスター大絶賛!
本作は、ピノチェト軍事政権下のチリに実在したコミューン「コロニア・ディグニダ」にインスパイアされた“ホラー・フェアリーテイル”アニメーション。チリ南部のコミューンから脱走し、森の中の一軒家で二匹の子ブタと出会った娘マリアの身に起きる悪夢のような出来事を描いている。
レオン&コシーニャは、監督のほかに、脚本、美術、撮影、アニメーションなどを務めた。「チリ国立美術館」や「サンティアゴ現代美術館」、オランダ、ドイツ、メキシコ、アルゼンチンにある10カ所以上の美術館やギャラリーをスタジオ代わりに、実寸大の部屋のセットを組み、等身大の人形や絵画をミックスして制作した。
同時上映の短編『骨』は、レオン&コシーニャの最新作で、「『オオカミの家』のような作品が作られたことは、過去に一度もない!」と彼らの初長編を絶賛したアリ・アスター(『ミッドサマー』)が製作総指揮を務めている。
世にも恐ろしいチリ発のストップモーション・アニメーション
わずか3館での公開ながら、8月19日(土)よりシアター・イメージフォーラムを中心に満席回が続く大ヒットスタートを切った本作。9月6日(水)時点での公開館数は、いまだ全国9館と小規模ながら、9月3日(日)までの16日間で累計動員13,000人/累計興収は2000万円を突破している。
クリストバル・レオンは、「『オオカミの家』が日本の映画館で温かく迎えられたことを大変嬉しく、誇りに思います」と喜びを語り、ホアキン・コシーニャは、「実は、日本の皆さんにこの映画が響くはずだと予想していたんです。なぜかはよくわかりません」と独特のコメントしている。
『オオカミの家』はシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開