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誰が呼んだか、「“金曜29日”は筋肉の日」! 9月の「13金」ならぬ「金29」は身も心も熱くなる“キンニク映画”を観れば、上腕二頭筋や大胸筋が自然とパンプアップする(はず)。……ということで、筋肉と愛嬌の魔合体もとい“マブリー”ことマ・ドンソク主演作の鑑賞をオススメしたい。
『ファイティン!』で泣いて鍛える表情筋&口輪筋
CS映画専門チャンネル ムービープラス「特集:金曜29日は筋肉の日」で放送されるのは、マブリーの上腕二頭筋をこれでもかと堪能できるハートフルコメディ『ファイティン!』。韓国系アメリカ人であるマブリーの半生を反映したかのようなストーリーは感涙必至だが、同国の養子縁組問題にもしっかり触れている。
マブリーが演じるのは、アメリカでクラブの用心棒や警備員をしているマーク。かつて腕相撲チャンプにまでなったマークだが、幼い頃に養子としてアメリカに渡るも養父母の死後、孤独に暮らしていた。そんなとき、兄貴と呼んで慕ってくるジンギの誘いで韓国の腕相撲大会に出場するべく帰国するが、その裏では反社たちが八百長試合を画策していて……。
マブリーが子どもの胴くらいある剛腕でもって、次々と強敵を倒していく様子に目が釘付けになる本作。思わず吹き出しそうになるコメディシーンでは(表情筋が涙腺を圧迫するため)涙が出てくるが、ハン・イェリ演じるシングルマザー、スジンと子どもたちとの交流には胸が熱くなって感涙するはず。血の繋がりを問わず“愛情”が育む家族の形を提示した本作は、『新感染 ファイナル・エクスプレス』と並ぶマブリーの出世作だ。
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